骨盤矯正について

 その昔、骨盤(仙腸関節)は不動関節、動かないと言われていた時代がありました。以前はあまり重用視されず否定的な見解も多かった骨盤矯正ですが、今や整体、カイロプラクティックに留まらず、美容エステサロン、ダイエットにまで、当たり前のようにその必要性を訴えるところが多くなりました。ですがその分、紛らわしい情報も増えてきました。

骨盤・歪みの連鎖
そこで骨盤について少し説明致します。骨盤とは人体の骨格中枢で、建物でいう基礎、土台にあたる部分といえます。それに乗る背 骨は大黒柱といえるでしょう。単純に土台である骨盤が歪めば、歪んだなり に重力に抗するため、背骨や各関節は補正と してあちらこちらに傾けて、体全体のバランス を保とうとします。下半身にしてもそう。狂った骨盤の影響は股関節⇒膝関節⇒足関節と末端にいくにつれその振れ幅は大きくなります。大元(骨盤)の狂いはどこかで帳尻合わせしなければならなくなるのです。

歪みの原因となる筋肉
補正として歪んだ部位や偏位した箇所を矯正しても、その原因となる大元の骨盤を正さなければまたすぐに戻ってしまい、根本的な治癒にならないという事です。効率的な動作や痛む部位をかばうなど、生活動作の中に、そういった動き癖があり、歪み癖ができる。つまりその身体の動きに伴い、必要があって骨盤や各関節は歪んでいるのです。骨盤の仙骨、腸骨、恥骨、坐骨のそれぞれに付着する主要筋群は、縮んだり伸びたりして、骨盤を各方向に引っ張ろうとする力が働きます。普段の生活において、利き手や軸足に頼るように身体の動かし方や筋肉量は前後左右均等ではありません。各方向から引っ張る筋肉の拮抗バランスが崩れれば、筋肉が縮もうとする力が強い方向に骨は傾きます。そうして骨盤が歪めば、全身を使っての力の分散がうまくできない身体になり、局所的に負担がかかってしまい、ストレスを溜めやすい部位から少しずつ壊れていきます。

骨盤矯正アプローチ
骨盤内腔には生殖器官、泌尿器、大腸の他、大きな神経や血管、リンパ節が走行しています。そのためここの不具合は全身に及ぶあらゆる悪影響を及ぼします。仙腸関節は強靭な靭帯で保持され関節自体の可動域も2~5㎜と、とても小さいものです。動かす方向やかける力には細心の注意が必要になります。そのために骨盤矯正をする前に、問題を引き起こしている骨盤付着筋をきちんと緩める事がとても大切なのです。問題は施術者による骨盤の歪みの見方骨盤矯正の方法にあると思います。単純に揃えた左右の足の長さが違うからこう歪んでいる。┉では間違えてしまいます。骨折の既往があれば骨そのものの長さが変わる事もありますし、関節の向きが少し狂っているだけで全体の長さは変わって見える事があります。きちんと解剖学を理解した上で骨盤そのものを読み解く必要があります。骨盤矯正にはいろいろな手法がありますが、なんとなくの方向や力任せではいけません。暴力的な矯正では靭帯や筋肉を傷めますし動かす力の方向がずれればびくともしません。骨盤(仙腸関節)の動きには、上下、開閉、前後の傾斜に捻じれなどが複合して絡みます。また骨盤の歪みに類似するものとして腰仙部(背骨と骨盤の継ぎ目)や股関節の傾き・異常なども多く見受けられます。

矯正前 矯正後
上の写真は日頃よく見る定型的な骨盤(仙腸関節)の歪みです。左側の腸骨は前上方に傾斜し、右側の腸骨は後下方に傾斜しています。そのため、左右の大腿骨頭の位置関係がずれこみ、踵の高さが変わってくるのです。もちろん、足の長さそのものが変わったわけではありません。左右の仙腸関節の動きの硬さには違いがあるものです。ロッキングしている事も多くあります。問題となっている骨盤付着筋をきちんと緩めてから、仙腸関節運動(モビリゼーション)をします。そうしてきちんと仙腸関節のロッキングを解き、動きをつけた上で骨盤矯正をします。偏りのある動きや、生活習慣で矯正された骨盤はまた元に戻ろうとしますが、そもそも動きの悪い仙腸関節に動きをつければ矯正後の「保ち」も違います。日常生活での身体の使い方や動きの癖、または自分自身の身体の筋力バランスをふまえ、体操やストレッチなど、ご本人の意識と治療サイドが協調できればさらに効果的でしょう。まずは、自分自身の身体の状態を知り、理解することがとても大切なことだと思います。

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